女装ブログ・小説
今日も甘くles so sweet‥ゆみちゃん

指先が、そっと頬をなでる。
ふわり、と風が通り抜けたあと、静寂のなかでふたりの距離が縮まる。
「……いい?」
囁くような声。彼女は、かすかに頷いた。
次の瞬間、
ちゅっーー
軽く触れた唇は、まるで羽根のように柔らかく、温かかった。
再び、
ん……ちゅ……くちゅ……
小さな水音が静かに響き、甘やかな空気がふたりを包み込む。
息が混じり合い、心臓の鼓動が重なる。
ドクン、ドクンーー
世界の音が遠のいて、残るのはふたりの体温だけ。
「……大好きっ…」
想いが溢れて思わずこぼれ出た言葉。口にするほど想いは高まり、切ないほど胸を熱くする。
ーー今日も甘く濃厚な時間が始まるーー
ーー
ーーーー
ーーーーーー
ふわふわのレースがあしらわれた白のチュールスカートを身に纏った瞬間、ゆみちゃんの顔がぱっと華やいだ。
・・・