女装ブログ・小説
美穂子が〇〇メイドになるまで‥

春の終わり、まだ冷たさの残る風がカタカタと窓を震わせる中、美穂子はその事務所に足を踏み入れた。
「貴女が……応募してきた新しいメイド志望の子ね。」
低く、艶のある声が部屋に響いた。
声の主一一すらりと背の高く、何でも見透かすような目をした女は‥メイド育成施設の主人、ましろだ。美穂子をゆっくりと見定めるように近づいてきた。
「は…..はい。今日からお世話になります、美穂子と申します……つ」
かすかに震える声で名を告げると、主人は微笑を浮かべながら彼女の顎先に指を添えた。
「怖がることはないよ。貴女がメイドとして使い物になるように”優しく”教えるのが私の仕事だからね。一一もちろん、貴女がちゃんと私の言葉に従ってくれれば、ね」
その目は冷たくも温かく、どこか人を飲み込むような深さを持っていた。
「は、はい!頑張ります!!」
「座りなさい。脚を開くのよ。もっと、隠してはダメ。もっとよ。」
「えっ‥そんな‥こんなのって‥」
・・・